
お義母さんのこと、わたしも一緒に考えたいと思ってて。デイサービスの費用とか、この先どうなるんだろうって

わたしも改めてちゃんと調べてみたんだよ。そしたら費用の話より、もっと根っこのところが気になってきた

根っこ?

お金が払えるかどうかより、元気なうちに使えるかどうかの方が怖くなってきたんだよね。判断力や体力がなくなったら、あっても動かせなくなるから

……親のこと考えながら、自分たちのことも重なってきた。ちゃんと向き合わないといけないね

そう思って、今回書いてみたよ
この記事でわかること
- 在宅介護・施設介護にかかるリアルな費用の目安
- お金があっても「使えなくなる」リスクが存在すること
- 貯める・使うを行き来してきたが、使い方の軸がなかったという気づき
- 「元気なうちに使う」という意識に至ったわたしの現在地
親の介護認定が下りた
先日、親の介護認定が下りました。
まだ初期の段階で、在宅でデイサービスを使いながらの生活が始まったところです。大きな変化というよりは、「これから少しずつ変わっていくんだな」という感覚に近いかもしれません。
ただ、これをきっかけに、ずっと後回しにしてきた問いに向き合うことになりました。「老後のお金って、実際どれくらいかかるんだろう」というやつです。
わたし自身の資産状況についてはaboutページに書いていますが、FIREを意識するようになって、もう何年か経ちます。でも正直なところ、老後のお金について「なんとかなるだろう」という漠然とした感覚でいたんですよね。親の介護が現実になったことで、その漠然とした感覚が少し揺らいできました。
親の介護が始まって、費用の現実を調べた
「実際いくらかかるんだろう」と思って、初めてちゃんと調べてみました。
生命保険文化センターの2024年度調査によると、在宅介護の月額費用は平均5.3万円。これは食費や光熱費といった通常の生活費とは別に、介護によって上乗せでかかる費用です。生活費そのものは年金でカバーできる部分もありますが、介護が始まるとそこにプラスでこの費用が乗ってくるイメージですね。
介護期間の平均は55カ月なので、一時費用の約47万円を合わせると総額の目安は約340万円になります。
将来的には夫婦2人で老人ホームに入ることも想定しています。子どもがいないので、いずれそうなると思っていて。有料老人ホームの月額は中央値で約14.1万円、夫婦2人分だと月28万円前後。入居一時金も2人分で約800万円かかります。仮に80歳から10年入居すると、夫婦合計で約4,200〜5,100万円という試算になりました。
気づいたのは、お金の量の話じゃなかった
数字にしてみると、「払えないわけではない」とわかりました。でも、なぜか安心できなかったんですよね。
なぜだろうと考えていたとき、デイサービスに通い始めた親の姿が頭に浮かびました。体が動かなくなると、行きたいところに行けなくなる。判断力が落ちると、自分でお金を動かすことも難しくなる。そこで気づいたんです。「この試算、自分が元気で動けるときの話だよな」と。
お金が「ある」ことと「使える」ことは、まったく別の話なんですよね。
老後の費用が「払えるかどうか」については、ずっと考えてきました。でも「元気なうちに使えているかどうか」については、ほとんど考えてこなかったことに気づきました。
使える時間には限りがある。怖さの正体は、そこにありました。
わたしの「使う・貯める」の歴史を振り返った
この問いと向き合ううちに、自分の過去を振り返るようになりました。
35歳ごろ、「このまま貯めてもな」と感じた時期があります。車を買って、スキーに毎週末通って、マンションも買いました。いまから思えば、あの時期は「使うこと」に対して一番素直だったかもしれません。
ところが結婚を契機に、また節約モードに戻りました。のどかも節約家なので、自然にそういう流れになっていきました。悪い選択だったとは思っていないんですよね。お互いの価値観が合っていたし、資産も着実に増えていきました。
ただ振り返ってみると、35歳の「使う時期」も、結婚後の「貯める時期」も、どちらも意識的な軸に基づいた選択ではなかったと思っています。「なんとなく使いたくなったから使った」「なんとなく節約モードになったから貯めた」という感じで、自分の中に「なぜ使うか」「いつ使うか」という軸がなかったんですよね。
老後資金の見通しが立っているなら、「元気なうちに使う」という発想が生まれてくるんじゃないかと、いまは思っています。でも当時のわたしには、その視点がありませんでした。貯めることに一生懸命になるあまり、「使い方を考える」という習慣が育っていなかったんだと思います。
いまのわたしの現在地
使い方がまだうまいとは、正直言えません。
「元気なうちに使う」と頭ではわかっていても、何に使うかが具体的に決まっているわけじゃないですし、「これでいいのかな」という感覚はまだ残っています。
ただ、意識だけは変わりました。以前は「使ったら減る」という感覚が先に立っていましたが、いまは「使えるうちに使わないと、使えなくなる」という感覚の方が強くなってきています。
答えが出ているわけじゃないけど、この問いと向き合い始めたこと自体が、わたしにとっては変化だと思っています。
この記事のまとめ
- 介護費用は通常の生活費に上乗せでかかる。在宅介護の総額目安は約340万円、夫婦で老人ホームに10年入ると約4,200〜5,100万円の試算になる
- お金が「ある」ことと「使える」ことは別の問題。使える時間には限りがある
- 貯める・使うを行き来してきたが、「なぜ使うか」「いつ使うか」という軸がなかった
- まだ答えは出ていないが、「元気なうちに使う」という意識だけは変わった

