
FIRE目標って、結局いくら必要なの? ○○万円みたいに決まってるのかな?

人によって全然違うよ。でも計算の目安があるんだよ。

目安?じゃぁ私たちの場合はどうなの?

4%ルールという、昔からある考え方があってね。これを使うと目標額が見えてくるんだ。

4%…?私でもわかるように説明して
この記事でわかること
- 4%ルールという「魔法の計算式」がどう成立するのか
- 月25万円で暮らすなら、必要な資産がいくらかを知る
- 20代から始める場合、いつ頃FIREできるのかの目安が見える
- サイドFIREなら必要資産が大幅に減ることを理解できる
「FIRE達成に1億必要」は、本当でしょうか?
よく聞く話:「FIREするには1億円必要だ」
でも、本当にそうでしょうか?
わたしの場合、年間生活費が350万円。つまり月額29万円前後です。これで計算すると「1.5億円超の資産が必要」という形になっていました。
ただ、この数字には「住宅ローン」「高い生活水準」など、個別の事情が含まれています。もし月25万円で暮らせるなら?月20万円で暮らせるなら?
計算してみると、「実は必要な資産って、そんなに多くない」という景色が見えてくるんです。
FIRE目標額の計算方法:4%ルール
まず基本的な考え方から説明します。
4%ルール(セーフティウィズドロアル)とは
「投資資産の毎年4%以内で生活すれば、資産は30年以上枯渇しない」という経験則があります。
つまり逆算すると: 年間支出 ÷ 0.04 = FIRE目標額
または 年間支出 × 25 = FIRE目標額
例えば、年間支出が300万円なら: 300万円 × 25 = 7,500万円
これが基準になります。
わたし自身の計算例
わたしの場合:
- 年間支出:350万円
- 必要額:350万円 × 25 = 8,750万円
ただし、わたしの資産は1.5億円超。つまり計算上は「合格」しているわけです。でも踏み出せていない。その理由は別の記事に書きました。
月の生活費別:FIRE目標額の早見表
自分の生活費がわからない人のために、月の支出別に早見表を作ってみました。
| 月の生活費 | 年間支出 | FIRE目標額 | 副業月10万の場合 | 副業月20万の場合 |
|---|---|---|---|---|
| 月20万円 | 年240万円 | 6,000万円 | 3,000万円 | 0円 |
| 月25万円 | 年300万円 | 7,500万円 | 4,500万円 | 1,500万円 |
| 月29万円(わたし) | 年350万円 | 8,750万円 | 5,750万円 | 2,750万円 |
| 月30万円 | 年360万円 | 9,000万円 | 6,000万円 | 3,000万円 |
| 月35万円 | 年420万円 | 1億500万円 | 7,500万円 | 4,500万円 |
※4%ルールによる試算。住宅ローンなどの負債は含みません。
見ていただくと気づくと思いますが、「月30万円で暮らす」なら9,000万円。これは「1億は必要」と言われる金額より、かなり少なくていいんですよ。
20代から始めたら、いつFIREできるか
では、実際に投資を始めたら、いつ頃この目標額に到達するのか。シミュレーションしてみます。
前提条件
- 開始年齢:25歳
- 月積立額:5万円、7万円、10万円の3パターン
- 想定利回り:年利7%(配当+成長の平均)
- 目標額:8,000万円(月25~30万円の生活費の場合)
シミュレーション結果
| 月積立額 | 開始時の貯蓄 | 目標額到達年齢 | 到達期間 |
|---|---|---|---|
| 月5万円 | 0円 | 52歳 | 27年 |
| 月7万円 | 0円 | 49歳 | 24年 |
| 月10万円 | 0円 | 46歳 | 21年 |
| 月5万円 | 500万円 | 50歳 | 25年 |
| 月7万円 | 500万円 | 47歳 | 22年 |
| 月10万円 | 500万円 | 44歳 | 19年 |
わかること:
- 月5万円ずつでも50代前半でFIREが現実的
- 月7~10万円なら40代半ばでの到達も可能
- 初期貯蓄がある場合、さらに3~4年短縮できる
つまり「20代から始めれば、40代後半~50代前半でFIREできる」というのが、かなり現実的な見立てです。
2つのFIREルート:「フルFIRE」 vs 「サイドFIRE」
では、どちらの道を選ぶか。2つの進め方があります。
ルートA:フルFIRE(完全リタイア)
目標額8,000万円を目指し、到達後は完全に仕事を辞める。
流れ:
- 開始から20~25年、月5~10万円の積立投資を続ける
- 目標額8,000万円に到達したら仕事を辞める
- 配当や取り崩しで月25~30万円の生活をする
ルートB:サイドFIRE(副業併行)
先に副業を育てて、本業とは別に月10~20万円の収入を確保する。必要資産を減らしながら、FIRE後も副業を継続するルート。
流れ:
- 在職中から副業を始めて、月10~20万円の収入を確保
- その副業収入をそのまま積立投資に追加投入する
- 目標額への到達が早まる
- FIRE後もその副業を続けてサイドFIREに着地
副業を先に育てるルートは「資産形成の加速」と「サイドFIRE後の収入源の確保」を同時に進められるのが強みです。ブログ・ライター・プログラミング・動画制作など、在職中から育てられる副業は今の時代に選択肢が増えています。
どちらの進め方が合うかは人によります。「副業が今すぐできる状況にない」ならまず積立投資を続けて目標額に近づく方向でいい。「今の仕事を早く離れたい」なら副業を先に立ち上げる方が二重に効いてきます。
フルFIRE vs サイドFIREの比較
| フルFIRE(ルートA) | サイドFIRE(ルートB) | |
|---|---|---|
| 目標資産額 | 8,000万円 | 5,000万円(副業月10万の場合) |
| 必要期間 | 20~25年 | 15~18年(副業があれば短縮) |
| FIRE後 | 完全無収入 | 副業月10~20万円継続 |
| リスク | 資産が減り続ける | 下支えがある |
| 向いている人 | 「仕事をとにかく辞めたい」という強い動機がある人 | 「完全に辞めるのは不安」な人 |
なぜFIRE水準なのに辞めないのか
ここまで読んで「ゆるはるはすでに計算が合格なんだから、さっさと辞めればいいじゃないか」と思った人もいるかもしれません。
それが、なかなか踏み出せないんです。数字の問題というより、メンタルの問題です。8つの理由を別の記事に正直に書きました。
まとめ——「いつから始めるか」より「始めるかどうか」
「億単位で無理」と思っていた人に、少し違う景色が見えていたら嬉しいです。大事なのは「いつから始めるか」よりも「始めるかどうか」だと、わたしは思っています。
自分の数字でシミュレーターを動かしてみると、もう少しリアルな景色が見えてくるはずです。
この記事のまとめ
- 4%ルールで「年間支出×25倍」がFIRE目標額として逆算できる
- 月25~30万円で暮らすなら目標額は7,500万~9,000万円程度
- 20代から月5~7万円の積立投資(年利7%)で40~50代に届く射程に入る
- 副業月10万円でサイドFIREを狙えば必要資産が大幅に減る
- 副業を先に育ててFIRE後も続けるルートは、投資加速とサイドFIRE着地を同時に狙える
- 4%ルールは参考値。絶対安全ではないことを前提に使う

