「また上がったか」

ニュースを見た瞬間、正直そう思いました。予想はしていた。でも振り返ると、日銀がゼロ金利政策を終えたとき、私は「利上げはするだろうけど、ここまで早く来るとは思わなかった」という感じでした。あと2〜3年はゆっくり様子見が続くだろう、とどこかで高をくくっていた。

私は今、住宅ローンが残り約30年あります。当初2,450万円を借りて、現在の残高は2,100万円台。変動金利で借りています。計算上はFIREできる状態なのに、踏み出せていない40代後半です。(詳しくはaboutに書いています)

金利上昇は、お金の問題だけじゃなくてFIREの「心理的な問題」にもじわじわと影響しているんです。今日はそのあたりを正直に書きます。

ゆるはるの現状(2026年3月時点)

変動金利・ローン当初2,450万円→現在残高2,100万円台・残り約30年。資産1.5億円超・年間支出350万円・配当50万円。Fat FIRE水準だけど在職中・絶賛葛藤中。

Section 01

返済額、実際いくら増えたか

「金利が上がった」と聞くと大変そうに聞こえるけど、実際の返済額の増え方は思ったより小さかった。増えたのは月々数千円程度です。

「あれ、それだけ?」と思うかもしれません。変動金利の計算って、政策金利がそのまま返済額に直撃するわけじゃないんですよね。銀行によって「優遇幅」があって、実際に適用される金利は公表されている政策金利より低いことが多い。

ただ、今回私が「家計へのインパクトが大きかった」と感じた理由は別にあります。金利上昇と同じタイミングで、マンションの修繕積立金も値上がりしていたんです。

ゆるはるの場合:今回の家計インパクト(月あたり)

返済額の増加分

+5,000円/月

金利上昇による直接的な増加

修繕積立金の増加分

+10,000円/月

同時期に重なった別要因

返済額だけなら「まあそんなもんか」で済んだと思います。ただ修繕積立金の値上がりが同じタイミングで重なって、合計月1万5,000円の固定費増。「なんか今月出ていくお金が増えたな」という感覚がありました。

生活に余裕はあるので実害はないんですが、「2つが同時に来るパターンがあるんだ」というのは、住宅購入を考えている人に伝えておきたい話です。マンションの場合、築年数が上がると修繕積立金は上がっていく。返済額だけで家計シミュレーションすると、後から「あれ?」となりやすい。

📎 なぜ5,000円増で済んだのか 元のローン残高が小さいからです(当初2,450万円)。高い物件を買っていれば増加額はもっと大きかった。安い物件を選んだ理由は記事01に書きました。

Section 02

今後の金利、私の見立て

「これから金利はどうなるの?」というのが一番気になるところだと思います。私は経済の専門家でも何でもないので断言はできないんですが、自分なりの見立てを正直に書いておきます。

今の状況、ざっくり言うと「上がるか、止まるか」の2択だと思っています。景気が冷え込む局面なら日銀はこれ以上上げにくくなる。一方でインフレが続くなら、抑制のために政策金利をさらに上げる方向になる。どちらになるかは正直わからない。

ただ、ひとつだけ言えることがある。

シナリオA

景気悪化 → 金利据え置き

景気が冷え込めば日銀は追加利上げを見送り、現状維持が続く。変動金利は今のレベルで安定する可能性。

シナリオB

インフレ加速 → 政策金利上昇

インフレ率がさらに上がると、日銀が利上げに踏み切る可能性。変動金利がさらに上昇し、住宅ローン返済額に直撃。

どちらになるかは正直わかりません。でもひとつだけ言えることがある。

金利が「下がる」シナリオは、今の状況ではほぼ考えにくい。
据え置きか、上昇か。その2択だと思っています。 ※2026年3月時点の目安:変動金利0.6〜0.7%台・固定金利(10年)2%台。公開時に最新の数字をご確認ください。

これが私の現時点の見立てです。「またゼロ金利に戻る」という期待をしながら変動金利を持ち続けるのは、ちょっとリスクがある考え方だと個人的には思っています。

Section 03

FIREの計画、正直どう影響した?

今の私の状況だと、月5,000円の返済増は正直そこまで痛くない。でも「FIREした後だったら?」と考えると、話はちょっと変わってきます。

働いていれば、返済額が増えても収入でカバーできます。ところがFIREして無収入になった後は、増えた固定費をそのまま資産から削り続けるしかない。月5,000円でも年6万円。修繕積立金との合計なら年18万円。それが10年続けば180万円が、想定外で上乗せされる計算になります。

これ、資産の多い少ないに関係なく、住宅ローンを抱えたままFIREを考えている人なら誰でも直面する話だと思っています。「計算上はいけるはず」の数字を出したとき、この上振れリスクをどこまで織り込んでいますか?

私は今でさえFIREに踏み出せていない。そこに「金利がさらに上がるかもしれない」という不確実性が乗ってくると、FIREするための心理的ハードルがじわじわ上がっていく感覚があります。

FIREって、数字の問題だけじゃないんですよね。「計算上は余裕」でも、先の不確実性が増えるほど踏み出しにくくなる。在職中は気にならなかったコストが、FIREしてからは重さが変わる。これはお金があっても解決しない部分だと、今回改めて感じました。

Section 04

変動のまま持ち続けるか、固定に借換えるか

「こんなに金利上がってるなら、固定に借換えた方がいいんじゃないの?」という話が出てきますよね。私の結論から言うと、今の時点では借換えは考えていません。理由を正直に書きます。

理由① 金利上昇局面での固定切替は「もう遅い」

固定金利って、将来の金利上昇リスクを銀行側が先読みして設定しています。つまり、「これから金利が上がりそう」という局面では、固定金利はすでにその分を織り込んで高くなっている。今の固定金利は2%台です。

変動から固定に切り替えるなら、「金利が上がる前」の方が得をするタイミングです。金利が上がってから切り替えると、上がった後の固定金利を掴まされるだけ。タイミング的にはすでに不利な局面に入っていると思っています。

理由② 借換え費用を繰上返済に使う方が私にはしっくりきた

借換えって、手数料・保証料・登記費用など、諸費用がかかります。数十万円規模になることも普通にある。

その費用を払って固定に乗り換えるより、同じお金を繰上返済に使った方が、元本を確実に減らせる。元本が減れば、将来金利がどう動いても返済額への影響は小さくなる。私はそちらの方が気分的にも落ち着きました。

私の判断基準:3%になったら完済を考える

ゆるはるの「撤退ライン」

変動金利がおよそ3%前後まで上昇したら、投資資産を一部売却して住宅ローンを完済することを検討します。その水準になれば「借り続けるコスト」より「投資で増やす期待リターン」とのバランスが崩れる可能性が高いと考えているため。

これが正解かどうかはわかりません。でも「いくらになったら動く」という自分なりの基準を持っておくことで、日々の金利ニュースに一喜一憂しなくて済む。それだけでも精神的には楽です。

1

今すぐ固定に切り替えるのは急がない

金利上昇局面での固定切替は、すでに銀行側が高い固定金利を設定済み。タイミング的に不利。

2

借換え費用は繰上返済に回す

諸費用を払って乗り換えるより、同じ金額を元本返済に充てる方が私にはしっくりきた。元本が減れば金利変動の影響も小さくなる。

3

撤退ラインを決めておく

「変動が3%になったら完済を検討」という基準を決めておくと、日々のニュースに振り回されにくくなる。

Tool

「自分の返済額が金利上昇でいくら増えるか」を計算してみる

住宅ローンシミュレーターで、金利が0.5%・1%・2%上がった場合の返済額をシミュレーションできます。自分の数字で確認してみてください。

住宅ローンシミュレーターを使う

無料・登録不要

まとめ

今日書いたこと

ゆるはるの結論(2026年3月時点)

  • 返済額の増加は月々数千円程度。でも修繕積立金との重なりで家計インパクトは大きく感じた
  • 今後の金利は「据え置きか上昇か」の2択。金利が下がる展開はほぼ考えていない
  • FIREへの金銭的影響は小さいが、心理的ハードルはじわじわ上がっている
  • 固定への借換えは今の時点では検討していない。変動3%が私の撤退ライン
  • 借換え費用を払うなら、同じ金額を繰上返済に使う方が合理的だと考えている

「変動か固定か」に正解はないです。自分のローン残高・資産状況・メンタルの許容量によって、最適解は変わる。だから「ゆるはるはこう考えている」という一例として読んでもらえると嬉しいです。

あなたはどうでしょうか。自分の数字で一度シミュレーターを回してみると、「自分が許容できる金利上昇のライン」が少し見えてくるかもしれません。

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